渡邉 達弘 - 風を望みて (スコアのみ)
楽譜 Percussion Ensemble > 2人
使用楽器
Player 1 : Wind Chimes
Player 2 : Wind Chimes (Player 1と共有する)
この曲は2015年2月11日「もんてん小学校楽器大行進 vol.7」に於いて、室橋歩美と渡邉達弘により初演されたウィンドチャイム二重奏である。スタンドに立てたウィンドチャイムを1つ、マレットスタンドを1つ使用し、Tri. ビーターで演奏される。演奏の指示についてはスコアを参照のこと。終曲間際の Hand Sign については、楽譜内の一覧を参照すること。
僕にとって「風」は大切なキーワードの一つで、その「風」を名前に持つ Wind Chime の楽曲を作曲するにあたり調べごとをしているときに「風(ふう)を望む」という言葉に出会った。畏敬の念をもって見る、畏れ敬うという意味の言葉である。この「風」という字を“ふう”と読むところがミソであると思った。
曲は演奏者に音程の選択を委ね、様々な演奏法を駆使したバリエーションを見せるが、やがて発音自体も奏者の意図しないところに委ねるように書かれている。後半には奏者が楽器をならす風を呼ぶ巫女のように楽器を持って舞い、風が波のように去っていくのを見届ける。そして最後に Hand Sign で「風の仕業だったのだ」と訴えるかのように、楽器を鳴らして終曲する。
それらが一連の儀式であるかのように、「そういう風(ふう)」に構成された楽曲である。
ぜひ、「そんな風(ふう)」に演奏してください。
(楽譜記載の作曲者コメントより)
スコアのみ
作曲者HP
参考演奏動画