渡邉 達弘 - イカロス・スイングバイ 小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」の金星フライバイのデータによる (スコア・パート譜セット)
楽譜 Percussion Ensemble > 2人
使用楽器
Player 1 : Wood Block
Player 2 : Wood Block
※小学校等で使用する2つの音程を持つウッドブロックを使用
この曲は小学校で使用する2つの音程を持つウッドブロックのための楽曲で、2011年に作曲し、
同年9月に服部恵・渡邉達弘によって初演された。
使用しているリズムは、太陽の光を帆に受けて進む日本の人工衛星「IKAROS」が金星スイングバイを行った
2010年12月10日を中心とした前後1ヶ月の航行データ(数値)を変換したものだ。
“スイングバイ”とは、人工衛星が星の引力を利用して加速 (減速) する航法のことで、深宇宙を冒険する深査機の全てが
これを利用する。太陽光を受けて加速する「IKAROS」も金星でスイングバイを行い、2014年現在も深宇宙を航行中だ。
この曲では「IKAROS」役の1stプレイヤーが「金星」役の2ndプレイヤーに楽曲の進行とともに接近し、
スイングバイを経て離れていくという曲だ。そんな2人を見守る観客が、実は「地球」役なのだが…。
スイングバイのあとも「IKAROS」は順調に航行を続け、地球に帰還する予定もなく、目的地もなく、深宇宙を加速しながら
航行し、時々地球と交信を続けている。そんなIKAROSのように、1stプレイヤーが金星(=2nd)と地球(=観客)から遠く離れ、
舞台の外・会場の外・想像の外へと離れても、2人のアンサンブルと観客による鑑賞は続くのだと、僕は信じている。
渡邉 達弘
https://bob-position.hateblo.jp
(楽譜記載の作曲者コメントより)
スコア・パート譜セット
参考演奏動画あり
関連商品はこちら
Watanabe , Tatsuhiro - Poly Pers Piece for Wood Block Duo (パート譜のみ)
Watanabe , Tatsuhiro - The Shani-Camael's Idea for Abnormal Guirolian (スコア・パート譜セット)
Watanabe , Tatsuhiro - With a Sense of Awe for Wind Chimes Duo (スコアのみ)